浅葱色は死装束でも使われることから、何か縁起が悪いイメージもありますよね。
この浅葱色は薄い藍色で大変美しく、沖縄の海を連想することもできます。
浅葱色の縁起について、スピリチュアルメッセージも含め解説していきます。
浅葱色は縁起が悪い?
浅葱色は縁起が悪いということはありません。むしろ、縁起の良い色として古くから親しまれてきた色です。
浅葱色は、薄い葱の葉に由来する色で、平安時代にはその名が見られる伝統色です。
浅葱色は、新選組が浅葱色の羽織を着ていたことも有名ですが、これは新選組の精神を象徴する色として選ばれたと考えられます。
浅葱色は、青色よりも緑に近い色で、花色よりも薄い色です。
浅葱色には、水浅葱、花浅葱、錆浅葱、鴇浅葱、薄浅葱など、様々な派生色があります。
清涼感や爽やかさを感じさせる色で、夏の着物や小物によく使われます。
藍色や萌葱色と同じく、厄を除けると言われる色でもあります。
浅葱色は、日本の伝統色の中でも人気の高い色の一つです。
浅葱色は縁起が悪い色ではなく、むしろ縁起が良い色として、日本人に愛されてきた色なのです。
浅葱色のスピリチュアルメッセージ
浅葱色はスピリチュアルメッセージは、主に以下が含まれます。
【清らかさと平和】
浅葱色は、心地よい平和な雰囲気をもたらす色とされています。
スピリチュアルなメッセージとしては、浅葱色は心の浄化や内なる平和を象徴することがあります。
【調和とバランス】
浅葱色は青と緑の中間色であり、これらの色はバランスや調和を象徴することが知られています。
スピリチュアルなメッセージとしては、浅葱色は物事の調和とバランスを取ることの重要性を示唆することがあります。
【冷静さと安定】
浅葱色は冷静さや安定感をもたらす色とされています。
スピリチュアルなメッセージとしては、浅葱色は心の安定や冷静な判断力を促すことができることを意味するかもしれません。
【癒しとリラックス】
浅葱色は、リラックスやストレスの軽減に効果的な色としても知られています。
スピリチュアルなメッセージとしては、浅葱色は魂の癒しやリラックスを促すことができることを示唆するかもしれません。
【直感と洞察】
浅葱色はインスピレーションや直感力を高める効果があるとも言われています。
スピリチュアルなメッセージとしては、浅葱色は直感的な洞察力や叡知を引き出すことができることを示唆するかもしれません。
浅葱色はなぜ死装束で使われるのか?
浅葱色が死装束で使われる理由には、いくつかの説があります。
一つは、浅葱色が碧血の故事にちなんで、死後も忠義を貫くという意味が込められていたからです。
碧血の故事とは、中国の春秋時代に周の萇弘という人物が君主を諫めるために自殺したところ、その血が凝って碧玉になったというものです。
新選組は、この故事に感銘を受けて、浅葱色の羽織を着ていました。
もう一つの説は、浅葱色が水色に近い色であるため、水に関連する仏教の教えに基づいて選ばれたからです。
仏教では、水は清浄であり、また生命の源であると考えられています。
水は、汚れや罪を洗い流し、また死者の魂を極楽浄土へ導くと信じられていました。
浅葱色は、水の色として、死者の冥福を祈るとともに、生きる者の心を清めるという意味があったのです。
以上のように、浅葱色は死装束で使われる色として、歴史的にも宗教的にも深い意味を持っていたのです。
死装束の縁起については捉え方次第
死装束の縁起については捉え方次第ということができます。
死装束は、死者の魂を安らかに送るために、歴史的にも宗教的にも意味のある色や柄を選んでいます。
しかし、それらの色や柄は、必ずしも悲しみや不幸を表すものではありません。
むしろ、死者の忠義や清浄さを称えたり、生きる者の心を慰めたりするものです。
死装束は、死という現象を否定するのではなく、受け入れて、その先にある極楽浄土や再生を信じるものです。
死装束の縁起は、死を恐れるか、死を尊ぶかという、人間の心の持ち方によって変わるのです。